コスモスで地域貢献(高知新聞2014年10月26日掲載)

JA高知市東部青壮年部

コスモスで地域貢献(高知新聞2014年10月26日掲載)

 毎年、秋になると人々の目を楽しませてくれる高知市高須のコスモス畑。JA高知市東部青壮年部が「高知市東部環境保全の会」から事業受託しているもので、今年で9年目となる。これからの農業の担い手となることはもちろん、地域の子どもたちの食育や農業体験にも深く関わり、地域を下支えするJA高知市東部青壮年部の活動を取材した。

▼品目超えたつながり

▼品目超えたつながり

 五台山、高須、布師田の農協が合併し、高知市東部農協となったのが、1969(昭和44)年。JA高知市東部青壮年部はそのころから続く組織で、現在は27〜63歳までの農業者31人が地域農業の活性化のため活動している。
 部長を務める前田幸信さん(38)は、小さい頃から父に付いて活動に参加した。その時の先輩や友達が、今は青壮年部の仲間になっている。
 それぞれ、コメ、スモモ、イチゴ、葉物野菜など作っている物は違うが、品目を超えてつながっているのが青壮年部の良いところ。新しい作物に挑戦するときにアドバイスをもらったり、人手が足りないときには加勢し合うこともある。年齢を超えて語り合い気持ちを通わせ合う、このつながりが地域活性化の大きな力となっている。
 コスモスの取り組みを始めたのは、2008(平成20)年。国の農地・農業用水、地域環境を守る活動を支援する交付金を、有効活用するため。地元の農家や住民で組織する「高知市東部環境保全の会」の中で、稲作が終わった水田を使って地域の人が喜んでくれることをやろうと話し合い、2000(同12)年の高知国体の折にコスモスを植えて選手を歓迎した経験を生かし、コスモス畑を復活させることに決まった。
 土地の地権者・耕作者から了承を得た後は、コスモス作りの実働は若い力が結集する青壮年部に託された。収穫が終わった後の田んぼ約10任鬟肇薀ターで耕して畝を立てる。
 9月上旬に種をまき、10月下旬から11月まで花を咲かせ、うまくいけば種を採取。12月から1月にかけて田んぼの状態に戻して地権者に返す。広大な面積を花いっぱいにする作業は骨が折れるが、前田さんは「みんなが喜んでくれるのがうれしい」と話す。

▼食育への取り組み

▼食育への取り組み

 コスモスの種まき作業には、すぐ近くの高須小学校の子どもたちも参加する。地域づくりの一環として、初年度から取り組んできた。
 今年も、ほとんどが田んぼに入るのは初めてという1年生125人に、前田さんがコスモスの種のまき方を説明する。そして、「芽が出たか、背は伸びたか、葉っぱはどんな形か、花は何色か、ぜひ興味を持って見に来てほしい」と語りかけた。
 高須小学校の子どもたちは、このコスモスの種まきから農業体験をスタートする。1年生は引き続き秋にタマネギの苗を植え付け、2年生の春に収穫。細い一本の苗が、土の中で大きなタマネギに育つことに感動し、収穫の喜びを味わう。
 その後、5年生になると稲作を体験する。最初に青壮年部のメンバーが学校を訪れ、コメの育て方について1時間の出前授業を行う。もみをまいて苗を育て、しろかき、田植え、除草、稲刈りをして、できたコメを給食で味わう。
 さらに、わらを使ってカツオのたたき作りを体験、余ったコメでポン菓子を作るお楽しみもある。自分たちが育てたコメを食べ、地元の農家のおじさんたちと交流する取り組み。青壮年部のメンバーが身をもって伝える農と食が、子どもたちの「生きる力」につながっている。

▼農業支援の輪

 農家が高齢化し、担い手不足に悩むのは日本全国どこも同じ。それでも、JA高知市東部青壮年部では、前田さんの父世代からしっかりとバトンを引き継ごうとしている。人数が少ないながらも培ってきた絆は強く、「地域の農業を守る」という思いも強い。
 「体力仕事は、若いもんがやらんと」と、農作業の受託も行っている。土を元気にするためのケイ酸カルシウムや鶏糞(けいふん)の散布、肥料散布などを行い、地域の農業を手助けする。
 若い人たちが元気にいきいきと農業をすることで、さらに若い力を増やすことにもつながっている。Uターンで農家を継ぐ人、Iターンで新規就農する人を仲間にして、農業の技術や面白さを伝えてきた。
 昨年、祖母が亡くなったのを機に、Uターンして畑を継いだ竹内将士さん(27)は、生まれて初めて農業に携わった。右も左も分からず、1人畑で作業しているところに、前田さんが声を掛けた。竹内さんは、「どうしたらいいか分からなかった。一から教えてもらってとても心強かった」と話す。
 季節が一巡して2年目の今、年間スケジュールを立て、軟弱野菜や露地野菜の栽培に力を入れていきたいと話す。コスモスの種まきへの参加も2回目だが、今年は自ら溝を切る作業をかって出た。たくさんの人が見に来てくれて、喜んでくれるコスモス畑。竹内さんは、この事業に自分が携わっていることを誇らしく感じている。
 11月上旬にはちょうど見ごろを迎えるコスモス畑だが、年々人気が高まる半面、駐車やごみ捨ての問題も発生している。「川沿いの道には止めないで、農道に入って駐車してほしい。お弁当の持ち込みは歓迎だが、必ずごみは持ち帰ってほしい」というメンバーたち。丹精込めた美しい里の風景、ぜひマナーを守って楽しみたい。

《直販所見〜つけた》 上分あさぎり市

《直販所見〜つけた》 上分あさぎり市

 須崎市から高岡郡津野町へと続く国道197号沿いにある、「上分あさぎり市」。近くを流れる新荘川の水が朝霧となって周辺を覆うことから、この名が付いた。地域の人たちが農作業にやりがいを持てるように、便利に買い物ができるようにと建設が望まれ、2008(平成20)年3月にオープンした。
 須崎市は海、山、川の恵み豊かな土地。朝霧に育まれた新荘川流域のコメ、春はタケノコやイタドリなどの山菜と文旦や小夏などのかんきつ類、夏はブドウやトマト、秋はマツタケによく似た早松(さまつ)や各種酢ミカンが並ぶ。同市は花き園芸も盛んで、四季折々の花も届く。毎日昼前になると新鮮な地元取れの魚が届き、にぎわいを見せる。
 魚以外は「自分たちで作ったものを売る」という決まりがあり、漬物や焼き菓子などの加工品もすべて自家製だ。また、近くに商店がないため、調味料や香典袋などの雑貨も扱うとともに、近くの小、中学校に一部食材を提供。子どもたちとのつながりも深く、地域になくてはならない店となっている。

 ………………………………………
 所在地  須崎市上分甲307―2
 電話   0889・46・0137
 生産者数 108人
 売場面積 89平方
 営業時間 午前7時半〜午後5時半
 休み   元日〜1月4日
 駐車場  6台

みどりの広場 | 高知県農業協同組合中央会

 

《うちんくレシピ》 ネギ丸

《うちんくレシピ》 ネギ丸

【材料・4人前】
ヤッコネギ…2束、小エビ(皮むき)…300帖△垢蠖函庁隠娃悪帖⇒馭髻庁姥鎚、酒…大さじ2、塩…少々、かたくり粉…大さじ2、ごま油、レモン汁
【作り方】
.筌奪灰優をみじん切りにする。
⊂エビをたたき、ミンチ状にして、すり身、卵白、酒、塩、かたくり粉と,鮓鬚次▲咼好吋奪搬腓亡櫃瓩襦
フライパンにごま油を熱し、両面に焦げ色が付くまで焼く。
ご錣棒垢蝓▲譽皀鷭舛鬚ける。(提供:JA土佐香美やっこねぎ女性部)

高知県農業協同組合中央会[]
〒780-8511高知県高知市北御座2-27
JA高知ビル6F
tel088-802-8030fax088-804-3180
Copyright(C)2018ja-kochi.jpAll Rights Reserved.