安芸市の野菜を全国へ!(平成28年4月24日掲載)

県内外で試食、料理教室/安芸市施設園芸品消費拡大委員会

安芸市の野菜を全国へ!(平成28年4月24日掲載)

 地元の農産物のおいしさや、安全・安心な農法を消費者に直接伝えることで、消費拡大に取り組む「安芸市施設園芸品消費拡大委員会」。JA土佐あきと生産者、安芸市役所、高知県園芸連、高知県安芸農業振興センターが連携する組織で、県内外で試食販売や料理教室、出前授業などさまざまな消費宣伝活動を行っている。この取り組みをJA土佐あき管内全域に広げていこうと、2013(平成25)年には新たな組織も発足。徐々に広がりを見せ、東部の農業振興に向けて動きだしている。

▼やりがいあるものに

▼やりがいあるものに

 安芸市の特産であるナス、ピーマン、米ナス、シシトウ、ミョウガ、ユズ。その生産者らが自ら販売店に出向き、直接消費者にPRする活動を始めたのは、今から15年ほど前のことだ。
 1998(同10)年10月、安芸郡芸西村から東洋町までの2市4町2村を所管する「JA土佐あき」が誕生した。しかし、組合員から聞こえてくるのは「合併して何が変わったか分からない」という不満の声だった。
 そこで、安芸地域の施設園芸をリードしていたJA土佐あき園芸課、生産者でつくる研究会会長、県の農業活性化を担う安芸農業振興センター職員ら有志が「安芸市の野菜を宣伝して消費を拡大し、農業をやりがいのあるものにしよう!」と、消費宣伝活動に乗りだすことを決めた。
 「まずは食べてもらうことから」と、園芸女性部に試食販売の協力を依頼。県園芸連、生産者と共に、量販店の店頭で料理を作って食べ方を紹介し、当時先端を走っていた天敵を使う環境保全型農業への取り組みを説明し、安全・安心な野菜であることをアピールした。
 同じころ、安芸市役所内でも同市の特産品を県外に売り出し、農業の活性化を図る計画が進んでいた。そこで、消費拡大活動への取り組みを始めていた同JA、県園芸連、生産者らと気持ちを一つにし、2002(同14)年に「安芸市施設園芸品消費拡大委員会」を発足。市の助成を受け、活動は勢いづいた。
 03(同15)年には、県内外の市場関係者や仲卸関係者、一般参加者などを招いて「第1回 なすまつり」を開催。ナスをはじめ特産品を使った手料理を振る舞い、環境保全型農業への取り組みやレシピなどをまとめた小冊子「まるごとあき」を製作して配布した。
 毎年開催するうちに、4回目からは「来てもらうばっかりじゃなくてこちらから行こう!」と東京・丸ノ内のホテルで開催。以降、大阪、京都、仙台、金沢などで、野菜を扱うプロたちを相手にPR活動を続けている。

▼シェフ招き研修も

▼シェフ招き研修も

 現在、同委員会のメンバーは34人。その活動は、子どもたちの食農教育にも及ぶ。毎年、安芸市内の小学生をビニールハウスに招いてナスやピーマンの収穫体験をしてもらい、その野菜で料理を作り食べてもらう。「嫌いだったけれど食べられた」「初めて食べたけどおいしかった」という声を聞くことも多いという。
 「出前授業」では、地元の農業に誇りを持ってもらおうと、メンバーが先生となり、安芸市特産の作物について紹介している。
 今年3月、高知市内で一般の人たちを対象に安芸市の野菜を使った料理教室を開催した。蒸しナスのニラソースがけ、高知ナスとミョウガのまるごとスープ、ナスのコロッケなど4品を作り、むいた皮をパパッときんぴらに仕上げた。産地ならではのアイデアいっぱいのオリジナル料理に、参加者は感心し「家でも作ってみたい」と話した。
 また、メンバーのさらなるスキルアップを図るため、東京から和食と洋食のシェフを招き、地元の食材を生かした料理の研修なども行ったという。

▼管内全域へ広がり

▼管内全域へ広がり

 この同委員会が培ってきたノウハウを、JA土佐あき管内全域に広げていこうと、13(同25)年10月に「JA土佐あき消費拡大連絡協議会」が発足した。芸東、中芸、芸西の地域の生産者とも連携し、活動は横へと広がりを見せている。
 同委員会が行ってきた「なすまつり」は、2年前からJA土佐あき消費拡大連絡協議会が主催することになった。
 今年は3月に神奈川県で開催し、芸東、中芸、安芸、芸西から各2人の生産者と、JA土佐あき職員や園芸連職員ら総勢17人が参加。市場関係者や仲卸業者ら36人を対象に料理教室を開催し、「JA土佐あき産野菜」の魅力をアピールした。
 芸東、中芸、芸西の地域の活動はまだまだこれから。先陣を切る安芸市施設園芸品消費拡大委員会のパワフルな活動の波及が期待される。

《直販所見〜つけた》 JA高知はた 佐賀まごころ市

《直販所見〜つけた》 JA高知はた 佐賀まごころ市

 国道56号を東へ、中村街道沿いに立つJA高知はた佐賀支所。その隣に佐賀地域のものだけを扱う直販所「佐賀まごころ市」がある。朝7時の開店に向け、午前6時半ごろから生産者が続々と商品の搬入に訪れ、取れたての野菜や果物が平台に並ぶ。まだ暗いうちから作る手作りの弁当やすしなどは早朝から飛ぶように売れる。
 佐賀の特産品といえば、ブナシメジやヒラタケ、エリンギなどのキノコ類。米と一緒に炊くだけで炊き込みご飯ができる「しめじごはんの素」は県外にも知られる一品。目の前の海からくみ上げた海水から作る天日塩もまた、おいしさが全国にとどろく。その天日塩を使って、地元の女性たちが仕込んだ手作りみそも人気となっている。
 春には山からタケノコ、海からフノリがやってきて、夏にはハウスミカン、秋にはキノコがどっさり、冬には葉物野菜やかんきつが売り場を彩る。山、海、畑の恵みが季節を運んでくるまごころ市。「なんかえいもん出ちゅうろうか」。今日も地域の人々が楽しみに訪れる。

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 所在地  幡多郡黒潮町佐賀888
 電話   0880・55・2013
 生産者数 約100人
 売場面積 約225平方メートル
 営業時間 午前7時〜午後3時
 休み   元日〜1月4日
 駐車場  約10台

みどりの広場 | 高知県農業協同組合中央会

《うちんくレシピ》 なすコロッケ

《うちんくレシピ》 なすコロッケ

 【材料・4人前】

 ナス…200グラム、ジャガイモ…400グラム、タマネギ…200グラム、合いびきミンチ…100グラム、砂糖…大さじ2、みそ…大さじ2、しょうゆ…大さじ1、小麦粉、卵、パン粉、油

 【作り方】
 (1)ナスは1センチの角切りにし、薄塩をしてしんなりさせ、よく絞っておく。
 (2)ジャガイモはよく洗い、適度な大きさに切り蒸す。蒸し上がったら皮をむきつぶす。
 (3)フライパンでミンチを炒め、1センチの角切りにしたタマネギを入れる。タマネギが透明になったら砂糖、みそ、しょうゆを入れて、水分がなくなるまで炒める。
 (4)(1)と(2)、(3)を交ぜ合わせて冷まし、好みの形にする。
 (5)小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣を付けて油で揚げる。
  提供:安芸市施設園芸品消費拡大委員会

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